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篠山春菜
拠点・ザルツブルク、オーストリア
ヴァイオリニスト
4歳よりブラジルにてヴァイオリンを始め、幼少期から音楽への情熱を育む。
帰国後は、桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」にて鈴木亜久里氏に師事。
その後、ジェラール・プーレ氏、加藤知子氏に師事し、桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)、桐朋学園大学音楽学部を経て、オーストリア・ザルツブルクへ渡り、モーツァルテウム音楽大学にてピエール・アモイヤル氏およびライナー・シュミット氏(ハーゲン弦楽四重奏団)に師事。2015年よりBeija-flor弦楽四重奏団のメンバーとして活動し、現在はシブラン・シエラ氏(キロガ弦楽四重奏団)に師事している。
これまでに、オレグ・クリサ氏による河口湖セミナーやイゴール・オジム氏のクロンベルク・アカデミーなど、
国内外の著名なマスタークラスやアカデミーに参加し研鑽を積む。
ソリストおよび室内楽奏者として、日本、ブラジル、台湾、カナダ、ヨーロッパ各地で演奏。
ザルツブルク音楽祭ユースプログラム 『schräg/strich』、国際モーツァルト週間(ザルツブルク)、パウ・カザルス国際音楽祭(スペイン)、ブダペスト音楽祭(ハンガリー)、フェスティバル・ラドヴライカ(スロベニア)、キジアーナ国際音楽祭(イタリア)、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭(ドイツ)などに出演。
これまでに、ウィリアム・コールマン氏(クス四重奏団)、ルカ・ピアンカ氏(リュート)、ヴィットリオ・ギエルミ氏(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジョナサン・ブラウン氏(元カザルス四重奏団)、アレクサンダー・メルニコフ氏(ピアノ)らと共演。
ソリストとしては、秋山和慶、梅田俊明、カイ・レーリヒ各氏の指揮のもと、とくしま記念オーケストラ、名古屋フィルハーモニー交響楽団、ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ、ドゥエ・モンディ室内合奏団、バート・ライヒェンハル・フィルハーモニー管弦楽団などと共演。
モーツァルテウム音楽大学ではコンサートマスターも務め、ブルーノ・ヴァイル、カイ・レーリヒ、ゲルノート・ザーラー、マキシム・ヴェンゲーロフ、ハンスイェルク・アルブレヒト、イオン・マリン、各氏と共演。
2019年以降、カメラータ・ザルツブルクに定期的に出演するほか、ポーランドのヴロツワフ・バロックオーケストラにも出演。
主な受賞歴に、
2010年「霧島国際音楽祭賞」、同年「大阪国際音楽コンクール」第1位。
2012年「ルーマニア国際音楽コンクール」弦楽器部門第1位、同年「日本クラシック音楽コンクール」グランプリ。
2015年「珠海国際モーツァルトコンクール」第1位。
2016年、際立って優れた演奏家に贈られる「ポール・ロチェック賞」および奨学金、同年「レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクール」室内楽特別賞。
2017年「ルッジェーロ・リッチ・コンクール」上位入賞。
2018年「ドビュッシーコンクール」上位入賞および聴衆賞などがあり、これらの実績を通じて、ヴァイオリニストとして高い評価を得る。
2024年、国際モーツァルテウム財団による新ケッヘル目録発表に際し、W.A.モーツァルトの新発見作品《Ganz kleine Nachtmusik KV648》の世界初演および初録音を行う。その録音はドイツ・グラモフォンよりリリースされた。
2025年には、モーツァルトの誕生日を祝してザルツブルクで毎年開催される音楽祭「国際モーツァルト週間」にて、同作品の再演を果たした。
Last updated: July 28, 2025